こんな時だからこそ

親愛なる皆様、いかがお過ごしでしょうか。
きっと多くの方が、心落ち着かない日々をお過ごしのことかと。
日々刻々と変わる世界情勢、日々増え続ける感染者数のニュースに、
自分でも気づかないうちに、私たちは日々疲弊していると思います。
でも、こんな時だからこそ、誰かを思いやる心を忘れずにいたいものです。

私が７年間暮らしていたネパールでは、
停電、断水、ストライキ、デモが日常で、
明日のことが読めないことも、同じく日常でした。
お陰で、よほどのことでないと、動揺しなくなりました。
ネパール生活で鍛えられて、本当によかったと思っています。

自分の身は自分で守る。全て自分の責任である。
正しい情報か、必要な情報かを自分で判断する。
これらの当たり前のことが、
日本ではあまり大事にされていないように感じます。

必要と思われる情報を正しく得て、
他の誰かに感染させない、感染しない努力をする。
そして、困った人がいれば、助ける努力をする。
そして、いつでもそう出来るよう、健康な心と体を保つ。
それは、有事でも平時でも、変わることはありません。

いつでも、どういう状況にあっても、
私達の目の前の問題は、自分の問題である。
解決できる方法がある時は、その努力をする。
その方法が自分にない時は、悩んでも意味がない。

私達は、生まれてからずっと致死率100％。
いつか訪れる死を想うことで、どう生きるべきが見えてくる。
それら命の本質への理解が、今求められているのかもしれません。

優しい人は強い人。強い人は他者に優しい。
それらの心の性質は、自分で作るものです。
必要以上に怖がることも、ストレスを感じることも、
今の私達には、必要ありません。こんな時だからこそ、
誰かを思いやる、強さを発揮する人でありたいと思います。


昨年植えた、テラスの紅葉がぐんぐん新芽を伸ばし、
紫陽花も、かわいい新芽を出しました。
自然は、ウィルスなんて関係なく、季節を巡ります。
自然の一部である私達も、自分の中にある自然を信じ、
強く逞しく、健やかに、会えない誰かを想いながら、
日々を大切に過ごせたらと思っています。

親愛なる皆様、
季節の変わり目、くれぐれもご自愛くださいませ。

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